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#50 ZERO7 DISTRACTIONS 2002 (UK盤)入手。 ナイジェル・ゴドリッチとジャイルズ・ピーターソンによるユニット。レディオヘッド等に関わるプロデューサーとしてナイジェル・ゴドリッチとAcid Jazzムーブメントの仕掛け人ジャイルズ・ピーターソンという凄腕。2001年に「simple things」でデビュー。またたく間に世界進出を果たした。そのサウンドは現代のクールな側面とソウルフルで60〜70年代にスライドさせる不思議なコンバインド感を特長としながらjazzyなスピードを放つ。remixesされたこの音の混沌は、さまざまな形容がされるがもはやそのオリジナリティは否定できない。

#49 GRYPHON Red Queen To Gryphon Three('74 USデモ盤)入手。Gryphonの三枚目であり傑作と評される。王立音楽院出身のリチャード、ブライアンが中心に71年に結成。イギリスのプログレバンド。当時YESやELPの影でほとんど日本では知られていなかっただろう。印象的にはクラムホルンなどの古楽器を多用したクラシカルで中世的な音は、イタリアのPFMなどをを連想させたが、根底には北欧トラッドとの共通性も指摘される。宮廷音楽、トラッド、フォーク、クラシック、それにロックが目まぐるしく重なり合う。当時YESのツアーにも同行したというだけにリックウェイクマンのプレーともシンセの扱いなどつながるものも感じる。ただセールス的には完全にロック寄りの路線を取るか、クラシック路線で行くかで人気は別れたことは想像がつく。その点、イエスやELPはロック色を強めクラシカルな旋律を派手なパフォーマンスで成功させたわけだ。

#41
ZERO7 DISTRACTIONS (’02 UK盤)入手。 ナイジェル・ゴドリッチとジャイルズ・ピーターソンによるユニット。レディオヘッド等に関わるプロデューサーとしてナイジェル・ゴドリッチとAcid Jazzムーブメントの仕掛け人ジャイルズ・ピーターソンという凄腕。2001年に「simple things」でデビュー。またたく間に世界進出を果たした。そのサウンドは現代のクールな側面とソウルフルで60〜70年代にスライドさせる不思議なコンバインド感を特長としながらjazzyなスピードを放つ。remixesされたこの音の混沌は、さまざまな形容がされるがもはやそのオリジナリティは否定できない。
#39GRYPHON Red Queen To Gryphon Three('74 USデモ盤)入手。Gryphonの三枚目であり傑作と評される。王立音楽院出身のリチャード、ブライアンが中心に71年に結成。イギリスのプログレバンド。当時YESやELPの影でほとんど日本では知られていなかっただろう。印象的にはクラムホルンなどの古楽器を多用したクラシカルで中世的な音は、イタリアのPFMなどをを連想させたが、根底には北欧トラッドとの共通性も指摘される。宮廷音楽、トラッド、フォーク、クラシック、それにロックが目まぐるしく重なり合う。当時YESのツアーにも同行したというだけにリックウェイクマンのプレーともシンセの扱いなどつながるものも感じる。ただセールス的には完全にロック寄りの路線を取るか、クラシック路線で行くかで人気は別れたことは想像がつく。その点、イエスやELPはロック色を強めクラシカルな旋律を派手なパフォーマンスで成功させたわけだ。

#34SLY&THE FAMILY STONE There's A Riot Goin'On(英国盤)入手。 スライ・ストーンと二人の兄弟と仲間で'66年結成(アメリカ)。先鋭的なブルース色の色濃いロックバンドであるが、その凄みと実力は圧倒的だ。早くにマイルス・デイビスも絶賛し、その後のウェスト・コースト・ファンク・ロックやブラ・コンにも影響を与えたブラック・ファンクのカリスマ。当時の記憶としては「Family Affair」(’71年・全米NO.1)がジャケットと共に思い出される(当時買ったEPが今もある。同デザインでA面:FamilyAffair,B面:Luvn’Haight)。その前に二枚のヘビーなアルバムと全米NO.1を放っている。

#31ART LANDE RED LANTA(’74日本盤)ECMが発見したピアニストとして当時脚光を浴びたアート・ランディ(アメリカ・カリフォルニア出身)のデビュー盤。今聴いてもみずみずしい感性を感じる。ノルウェーの出身で既に人気の高いヤン・ガルバレク(フルート。ソプラノ・サックス、ベース・サックス)とのデュオはジャズとしてはベース、ドラムのないシンプルな組み合わせ。クラシカルな印象と聴きようによっては東洋的でもあるが、突然ポピュラーな親しみやすさを感じたと思うと、難解にずれていったりといろいろやれる。全体的には聴きやすい。片面だけでも若いこのピアニストの持ち味が出ているが両面通すとやや盛り込みすぎている感じを受ける。アート・ランディについてのその後はデータがあまりないのでわかったら追記。

#30DAVID FRIESEN STORYTELLER(’81 日本盤)アコースティック・ベースのフリーゼン(1942年ワシントン州タコマ市生まれ)はベースの詩人とたとえられる。このアルバムの編成はアコースティック・ベース、ギター、オーボエ、イングリッシュ・ホーン、ドラムス、フリューゲルホーンというクレジット。木管が加わることでアコースティックな柔らかさが増す。ギターのジョン・ストーウェルとベースが互いにパートを入れ替えるかのように重なり合いながらも補完し合う。ベースが気が付けばリズムをとるのではなく最前面にいる感覚。詩的というと叙情的になりがちだが、大陸的なさばさばした印象を与える。90年代以降の動向はますます聞こえてこない。

#28ANDREW HILL VERONA RAG('88 イタリア盤)入手。アンドリュー・ヒルは面白いピアニストだ(1937年ハイチ生まれ)。聴いているとのっけから階段を踏みはずしたようなレイド・バックした感覚を受ける。それでレコードから針を上げるか最後まで聴くかで好みは大きく分かれよう。このあれっという感じが気にかかると個性に思えてくる。だれかに似ているようで、型にはまらない。アンドリュー・ヒルは初期の作品から作曲も手がける。どこか定形外なところがいい。他にはLIVE AT MONTREUX(’75 US盤)、FROM CALIFORNIA WITH LOVE(’78 US盤)、NEFERTITI(’76 日本盤)がある。

#26DON FRIEDMAN METAMORPHOSIS('66 US盤)ドン・フリードマンのこの一枚はなかなか屈折していていい。ドン・フリードマンを形容するリリシズムにあふれたインテリなイメージはここではかなりインプロバイズされてややあてはまらない。このスピードと眩さを持つ音は一言で型には納まらない不定形な音の連なりを感じさせる。ビル・エバンスの好敵手と目された彼の姿が60年代初頭から’66年までの間に出されたリーダーアルバムで聴ける。ほかにCIRCLE WALTZ(オリジナルは’62  リバーサイド・オリジナル・レコーディング・シリーズ 日本盤)がある。こちらはエバンスを彷彿させ美しい。


#1〜#25





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