過去のVOICE  2007.10.1-2008.3.31




2008.3.31 アートステーションギャラリーから作品搬出。昨年11月に終了した個展作品は、ギャラリーオーナーのゴトウシュウさんの「次の展覧会まで会場が空にならないようによかったら置いてっていいよ」のお言葉に甘え、今日まで放置してしまった。さすがに年度が越してからよりはと思い今日の搬出作業となった。正直置いておけるのは助かったが、あの過酷な環境(暖房もない廃校での越冬は作品がどんなことになるのか心配でもあった。しかし全くダメージもなく作品が呼吸していたことには驚いた。意外に湿度があり乾燥しすぎない環境は作品にとって悪くもないのかもしれない。今後の作品の保存も考え、限られた時間の中でエアーキャップやシートで包んでは車に積み込む。搬入時は三回か四回来た記憶があるが二回の往復で全部持ち帰ることができた。観に来てくださった方にもハードな会場だったと思うし、自分自身もさすがに会期後半は通う回数も減ってしまったのは心残りだった。しかしいつも作家に干渉し過ぎないゴトウさんとのやり取りも懐かしく、最後にさりげなくコーヒーをいつものようにごちそうになり学校(会場)をあとにした。

2008.3.15 奈良桐人 写真・映像展 ウレイラ ギャラリー彩園子U
常設展 ギャラリー彩園子T

2008.3.9 岩手大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術 平成20年度修了生有志による修了制作展覧会 ギャラリーアイーナ展示室3

2008.3.8 岩手大学 卒業制作展 岩手県民会館

2008.3.7 市内にあるギャラリー彩園子は今年開廊30周年を迎える。その記念すべき年にたくさんのイベントが画廊を中心に行われるという。企画の一つ「ギャラリー彩園子の30年展」に1984年と1986年に個展をした当時の作品か新聞記事、会場写真の提供協力の依頼が来ていた。本人すら忘れていそうな当時の事を、展の実行委員がきちっと記録に基づき連絡して下さり、資料展の準備を進めていることも彩園子が今まで続いてこれたことを象徴しているような気がする。残念ながら当時の作品はほとんど残っていないため、提出できるのは茶色く変色した新聞記事と会場写真が主になりそうだが、できるだけ協力したいと思っている。1984年作品の一部が昨年秋に展示した八幡平市のアートステーションギャラリーに置いたままになっている。サイズ等が合えば展示されるかもしれない。さらに4月28日(月)から開催の同展はギャラリー彩園子T、Uのほかに市内の別会場も使いそちらは作家を絞っての展示とのこと。詳細が分かり次第紹介したいと思う。

2008.2.28 杜のホテル仙台より杜のホテル仙台アートコレクションBOOKが届いた。仙台市中心部に位置する杜のホテル仙台では2006年12月NPO法人リブリッジのサポートにより客室全室(たぶん)に東北で活動するアーティストの作品をコレクションし展示している。客室一室ごとに作家一人のコレクションということで、ホテルであり小さな美術館の佇まいであろうか。このまちを訪れた最初の出会いをホテルと考えたとき、そこにアートとの出会いが必ず用意されているというアートによるまちづくりを推進する。そんな取り組みをコンパクトにまとめた冊子が出品者へも送られてきた。派手ではないが地道にアートホスピタリティをコンセプトにアートのできることを実践する取り組みとして気になるところだ。

2008.2.26 ここのところHPの更新も出来ないでいた。PCの不調のせいではないが、HDDから常にかすり音がし、起動してから安定するまで相当な時間がかかっていた。外付けHDDに移せるデータを引越したが本体の動きが重いことには変わらなかった。そこでどうせ寿命のノートPCなのでオークションで安価に手に入れたHDDに交換することにした。今や大容量のHDD時代なので無駄な抵抗にも思われるが、起動は早く、空き容量も大幅に増やすことができた。OSはXPを再インストール。ビスタはさらに動かすのにゆとりが必要なので考えもしない。本体スペックとOSの関係は重要です(このノートは最初Meだった)。まあ、これからページを更新できるかはまた別の問題ではあるが・・・。

2008.2.21 柴田有理 展「カガ・ハンペキノのばふっと祝賀」 ギャラリーla vie 会場いっぱいに貼りめぐらせた言葉が綴られた短冊やメモ書き、おびただしいドローイングや写真、古い看板?の断片や写真の現像を依頼する際の指示書きや値札の様なものや・・で埋め尽くされている。その量(大きいもの重いものは一切ない)を伴った羅列(点数的にも)とも言える展示は、まるで幼児の造形行為のようにカタログ的に見える。しかし広告の紙やメモ帳や値札などに作品としての永続性や保存性などということとは真逆な意識で施される行為は、いまにもゴミ箱に捨て去られそうな危弱さを持ちながら、見る側の意識を不思議と向かわせている気がする。

2008.2.16 磁気状況 田村優一×宇田義久 ギャラリー彩園子T、U

2008.2.12 東北生活文化大学 家政学部 生活美術学科 卒業制作展 せんだいメディアテーク5F ギャラリーa,b
  東北生活文化大学 ドールクラフトサークル展 リブリッジエディット

2008.2.2 登米町教育資料館 旧登米高等尋常小学校校舎、国指定重要文化財《建造物》

2008.1.13 詩情の楽園 高橋忠弥の世界展 萬鉄五郎記念美術館 

2008.1.11 仙台市内にあるギャラリーを会場にした小さな街という企画が面白そうです。cafeやお店を出すための練習をするスペースを提供するということのようで、さながら小さな街を見るような感覚を与えてくれそうです。
2/9.10には小さな街の練習という期間限定?の企画が計画されているようです。
小さな街のブログ:http://chiisanamachi.13.dtiblog.com/

2008.1.9 このところ繁雑になっている作品資料(そんな大袈裟なものでもないが)を少しは整理しようと思ってはいるが、一向に進まない。作品の所在も不確かなものが多い上に、自分で作ったことすら忘れていることまである始末だ。先日ギャラリー彩園子にうかがった際、30年分の彩園子で行われた展覧会の記録ファイルをちらっと見せてもらった。今のようにコンピューターのない時代はすべて手書きで展の概要、作品配置のレイアウトを添付された展DMとともに記録していた(コンピューターのある現在もその記録スタイルは変わらないようだが)。しかしこの手書きの記録が実は後になって貴重になってくる。画廊のオーナーが時に作者の意図とはちがったところで拾い上げる意外な視点・・・。今年開廊30周年を迎える彩園子では30年の足跡を辿る資料展も予定されてるようで興味深い。

2008.1.1 昨年はHP更新がなかなか出来ずに過ぎてしまいましたが、今年はHPビルダーをヴァージョンアップして、少し見やすいものにと思っています(V6.5からV12へ乗り換えてみましたが、大きな操作上の違いがないので今のところ楽です)。当HP URLもhttp://bird.zero.ad.jp/hymn./index.htm に変更になります(2008.1.2)。ご面倒でも再登録をお願いします。
2007.12.20 ナカムラ・ユウコウのポスター展 コトバ+イラスト・写真 ギャラリー・リリオ  30周年プレイベント 大黒展 ギャラリー彩園子

2007.12.17 きのこランプが灯るよ・きのこに描く冬 ギャラリーla vie

2007.12.8 華麗な近代美人画の世界ー培広庵コレクションー 岩手県立美術館

2007.12.2  野の花美術館 絵画教室展 −50年の軌跡− 伊藤昌夫展 岩手県民会館第一・第二展示室

2007.11.23 山内正宣展 ギャラリー彩園子T、岩渕毅弘展 ギャラリー彩園子U

2007.11.14 秋田の現在U 美の継承 秋田県立近代美術館

2007.11.10 立原道造と盛岡展 もりおか啄木・賢治青春館

2007.11.4秋田蘭画とその時代展 秋田市立千秋美術館

2007.11.3 嶋屋征一展 空間へのアプローチ 岩手町立 石神の丘美術館 自分が個展をしている八幡平市へ、今日は岩手町経由で。R282号を素直に北上するのがいいのかR4を岩手町まで進み、西に進路をとり大更に出て安比を越えて安代町を目指すのがいいのか、いろいろ試す。距離的には岩手町経由は10k以上も長いが渋滞の少ない道なのでストレスは少ない。嶋屋先生の展覧会はドライブ客でにぎわう道の駅石神の丘の中にある美術館で開催されている。石神の丘美術館の日当たりのよい見晴らし抜群のテラスで静かに先生は佇んでおられた。先生の大規模な個展は岩手県立大学退官記念展(盛岡市マリオス)で拝見したことが記憶にも新しいが、今回は岩手町川口で先生が教鞭をとられた初期の作品を中心に70年代以降の作品を抑えた展開だった。展の中心を形成する50年代から60年代の作品は、私が知る70年代以降の先生の作品とは対照的なアンフォルメルや抽象表現主義の時代的な影響を強く感じさせる強烈なものであった。キャンバスに叩きつけられた赤や茶、黒の絵具は物質感を持ちながら、何か時代に対する反逆性を、ほとばしるエネルギーで具現化しているように感じさせる。その後の世界的なムーブメントとなったニューペインティングといった動向と重なり合いながら。こうした流れの中でスペース白のシリーズに移行していく変化は、作家にとって大きな意味を持っていたのだと思われる。先生はそのあたりを奥に向かう空間性と手前にある空間性に向かう意識の違いといった表現で自身の「白い空間」への変化を説明して下さった。

2007.11.2 るんびに美術館見学 

2007.10.31 アート@つちざわ〈土澤〉advance 花巻市東和町 アートつちざわの今年は昨年の出品者からピックアップした四人による展開だ。二年続け、昨年は二百人以上の出品者を集めたこの展覧会は、ある意味で飽和感を示したように思われた。今年はゆっくり休んで来年は再び(ビエンナーレ形式かトリエンナーレ形式)という声も聞こえた。正直そうだろうと思えたのも、出品して多少なりとも関った者の思いでもあろうか。しかしアートつちざわは休むことを取らず、進み続けることを選んだようだ。そのことにはまずもって敬服する。そしてアートつちざわadvanceというニュースタイルで四人の作家を中心に今年は展開する。まずは60箇所とも聞く展示場所にたった四人で臨むその気迫に恐れ入る。実際短時間ながら街を歩いて感じたことは、四人という出品者の少なさを各自の作品の量と質が補っていることだろうか。特に遠来の二人の作家(渡辺氏、松本氏)は十分に自身のセールスポイントを示してくれている。そんな当たり前のようなことが当たり前に行えて、展というものは魅力を持ち得るのだろう。今回のアートつちざわは前回までのフィーバーをクールダウンさせながらも、四人の出品者に共通して言える、既存の枠組み(アートといってもいいかも知れない)に対するゆるい構えというか取り組みが新鮮な意味を放っている気がする。

菊池和好親子三人展 岩手大学版画展 ギャラリー彩園子T・U
2007.10.27 グループ・ピアザ小品展 ギャラリー彩園子

2007.10.21 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展 国立新美術館
安齊重男の”私・写・録”1970-2006 国立新美術館 企画展示室2E
「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展 森美術館
ムンク展 The Decorative Projects 国立西洋美術館

2007.10.14 岩手県公会堂アートショウ2007 岩手県公会堂 2年に1度のミュージアムをキャッチフレーズに開館。現存する歴史的建造物をミュージアムに仕立てるという発想は実にいいことだと思う。施設の有効利用という意味で芸術の関れる可能性は非常に大きい。なぜならば今回も現代美術の作家がピックアップされているが、作家たちは県公会堂を単なる作品を陳列する器として認識するのではなく、この会場に身を任せることから自身の作品の発想を練らねばならないことにつけても県公会堂への眼差しがそのまま作品として反映される意味で興味深い。そういう意味からも出品者にはこの”場”の解釈を作品という表出によって示さねばならない難しさがある。見る側が求めるのもその点であろう。
会期がゆったりしているのと、21:00まで開館しているのはとても入りやすい。10月21日まで。

2007.10.9 没後30年 熊谷守一展 天与の色彩 究極のかたち 萬鉄五郎記念美術館
百瀬寿展 アート・スペース 旧石井県令邸 展覧会には会場に足を運ぶ前に予測していた内容以上の内容に出会えるときと、予想以下の場合があるでしょう。百瀬さんの作品があの旧石井県令邸に飾られると聞いたとき、頭の中に歴史を刻んだあの空間の中に凛として佇む百瀬作品が想像できた。そしてその想像を裏切ることなく予想通りいやそれ以上の展示に出会えた気がした。ちょうど百瀬さんもお嬢様もおられ、作者以上に?お嬢様からていねいに解説が伺えたのもちょっと得した気分になれた。そしてなにより百瀬さんの作品はどの年代の作品においても品というか上品さを感じさせる気がする。決して簡単にまねできぬ作品の隅々から感じさせるあの完璧さ(決しては技術を見せ付けるものではない)は、いつも見るものに質の高い緊張と至福を与える。作品一点一点のことを語るよりもそのことをまずは留めておきたい。

加藤みや子 パフォーマンス ギャラリー彩園子T 実は初めて加藤みや子さんのパフォーマンスに接した。現在みわはるきさんと三輪美奈子さんが展示中の会場でのダンスは、永年の美術作品とのコラボが見せる呼吸の一致をすぐ感じ取られた。会場を二階と一階に移動しながらのツーバージョンだったが、その体に貫くどこか懐かしくもある憧憬は、決して生まれて生活してきた環境も異なるはずの私たちにどこか精神の奥深いところで感じる同じ手ざわり、同じ光を見ていたような不思議な共鳴を覚えさせた。そんな感覚をいだかせるダンスはそう多くはないのだ。今回三輪さんの発表によってこのような機会に接することができよかった。しかも無料でいいのだろうか。

2007.10.7 アート・ステーションギャラリー 現在開催中の個展 会期は11月25日までですが、最後の頃には冬に突入しているでしょう。帰りに立ち寄った小屋の沢鉱泉では当然?薪ストーブがたかれていました。この標高の高い小屋の沢温泉の頭上を花輪線は通過するわけだから冬場は特に難所なんでしょう。二両編成の電車を目撃(目を疑います)。


2007.10.6 もりとぴあねっと共同企画 アート・記憶・場所 岩手県立美術館

2007.10.1 みわはるき&三輪美奈子展 ギャラリー彩園子T「くちびる」、U「AKKA」 みわはるき パフォーマンス