過去のVOICE(2011.4.1-2011.9.31)



2011.9.29 土沢での作業を再開。取りあえず全体の見え方を確かめ、調整していくことになる。夕方、展のポスター&リーフレットが完成したとのこと届けていただく。毎回ポスターには驚かされるが、今回も知っている人でもここの写真を使うとは思わないような、この街の”普段”を切り取っている力作。

写真家 菊池俊吉が捉えた昭和 展 萬鉄五郎記念美術館

2011.9.23〜25 土沢での現地制作開始。大まかな位置決めや作品を猿舘酒店さんの廊下に吊り下げる実験にして結果がよければそのまま定着を考える。

2011.9.22 あらかじめ用意しておいた材料を土沢に運び入れる(ここから現地での作業となる。)。

2011.9.21 台風が接近する中、日程通り材料を運搬しないと後が苦しくなるので大きな部材を土沢に。高速道であっという間?(でもないか)なので小分けに運ぶが、ガソリンの減りは時間を取るか燃費を取るかという感じだ。猿舘酒店さん廊下に初めて今回の展示に使う材料を搬入。ワゴン車であるが何度運ばなければならないのかという量に早くも搬出が思いやられる。前回の2009年にも会期終了に合わせて、自宅に小さな小屋を建てた。

目の前の材料が少しずつ土沢に運ばれていく。現地制作を考えているが、今回も既に何度足を運んだろうか。毎回飛躍的に準備が進むというものではなく、土沢に行くことでどこか気が済むような不思議な感覚だ。

2011.9.18 鏑八幡神社裏の森で型取り作業。一時間半ばかりであるが斜面で蒸し暑さの中。その後萬鉄五郎美術館副館長さんのご厚意でまた素材を頂きにおじゃまする。

2011.9.17 アート@つちざわの展示のための材料を土沢に一時的に置かせてもらう。土沢祭り。

2011.9.15 朝九時に東和町(田瀬湖畔)に着いて、川口市立アートギャラリーから戻った作品を積み込み、高速に乗り出勤とは。この残暑にはめげますが、少しアート@つちざわに出す作品の目処が見えてきた。あとは実行だが、材料の準備や段取りの検討がこれからはますます大切。

2011.9.13 萬鉄五郎記念美術館より探している素材があるとの連絡をいただき、美術館へ。5月より就任の副館長さんの案内で某所にて頂けるだけ持ち帰る。断然状態が良く、考えを180度変えたくまでなった。プリン同盟の面々も何やら打ち合わせ中?

2011.9.11 横浜トリエンナーレ2011関連イベント 黄金町バザール2011
アート@つちざわプレビュー展at川口 川口市立アートギャラリーアトリア 搬出作業

2011.9.10 横浜トリエンナーレ2011
絵画を考えるー支持体− アーティストトークに出席。工房”親”

2011.9.9 東和町土沢へ。アート@つちざわ2011で今回お世話になる猿館酒店の猿館さんに展示場所の確認と作業の日程を相談。作品自体の目途がまだ十分でなく、展示会場を見せていただき家主さんの意見をお聞きすることも作品制作の一部になっている気がする。美術館の平沢さんと今回使う現地で調達する素材について相談。

2011.9.6 光を描く 印象派 美術館が解いた謎 青森県立美術館

2011.9.5 大宮政郎のアトリエ青春譜20歳代の作品展 もりおか啄木・青春館 オープニングパーテイ

2011.9..4 百瀬寿 作品展 ギャラリーカワトク

きららアート スペシャルセレクション 岩手県民会館展示室

アートのチカラ、いわてのタカラ アーティスト・トーク 鎌田紀子・千葉奈穂子・久保友基・清水真介 岩手県立美術館 企画展示室

2011.9.3 東和町土沢に。ねらっている音は今日も録れないまま、夏を惜しむ蝉の声だけが空しく録音されていた。風で落ちた堆積物?を拾い集める作業も土沢に行った時は必ず行っている。

2011.9.1 企画展 明治・大正の面影・・・平野政吉 夢の美術館・・・・秋田県立美術館2F 小展示室

2011.8.31 急遽、出品参加することになった アート@つちざわ〈土澤〉プレビュー展at川口 最初はエスキースドローイングと小品くらいしか出せないなと思っていただ、搬入前日となり搬入展示をして下さる菅沼緑さんに不足であればもう少し大きめな作品でも持って行きましょうかと連絡したところ、出しましょうということになり萬鉄五郎美術館にまず「きのかたち90−05」(立体)と平面2点を運ぶ。梱包が心配なのでロクさんと作業。そのあと田瀬湖のほとりにあるロクさんの自宅アトリエに一旦運ぶ。今晩レンタカーに詰め込み一晩かけて川口市アトリアに運んで下さる予定。

2011.8.30 好摩出身 猫の画家 高橋行雄展 石神の丘美術館

2011.8.28 工房”親”への作品を早々と発送。31日搬入なので焦ることはないが、着時間の指定があるのと、高速道がやたら混んでいることもあり。
 今回の作品は結局最初そのつもりで制作していた作品が壊れてしまい(絵画ですが)、止む無く予定していた作品ではないが手頃なサイズの二点を代わりに送ることとした。展示してみないと結果、どちらが良かったかはわからないが、最終的に絵として壊れてしまった作品に費やした時間は大きかった・・。まあ、そんなことはよくあることなのだろうが。

2011.8.27 諄子美術館で9月から開催の2011.3.11〜展へ小さな作品を一点搬入。光の条件で見え方がやはり左右されるようでスタイラスによる(技法名を説明するのに使っている)最近の作品の難しさを感じた。

るんびにい美術館企画展 かたち 心へとつづく旅 るんびにい美術館 この小さな美術館から発せられることばは決して小さくはない。アールブリュットやアウトサイダーアートという呼称についてもわれわれが慣れすぎることをどこかでかわしてくれるような方向性に可能性がさらに膨らむ企画を考える。残暑の厳しい午後であったが心地よい時間であった。ただ、展示空間が元々からあった建物を苦労されて改築されたこととは思うが、コンクリートとガラスのハードさが作品の良さに対して目立つ印象は今回ばかりでなく感じるのは私だけであろうか。
坂上チユキさんの作品に見られるまさに連綿と重なり合うかたちの複雑さとその中に読み取れる均質な絵画的な質というものに驚きを覚える。

福田紗也佳 展 湯本美術展示館 以前に拝見し絵の表れ方に線的な流動感というかスピード感というか独特な変容感が加わり、それが何とも形容しがたい”今”を表しているということだろうか。過去の作品ファイルには写真的(ファッション雑誌の一部だろうか)なものを絵画にしたものなどもあった。どこに向かうのか留まるのかはわからないが、感性のスピードがそうさっせている快感を感じる。

2011.8.22 9月1日から9月25日会期の 絵画を考える-支持体- 工房”親”に出品の作品と9月10日から10月15日会期の諄子美術館 2011.3.11〜展に出品作品の準備に追われている。絵画を考える展は出品者が8人なのである程度大き目な作品と思い作り始めたことがサイズ的に難しくしてしまい、今週末が制作リミットの中で出品できるか微妙な状勢。出品できなければ少し前の作品の出品になる。完成度的には前の作品ということになるが新作に対する思いもある。一進一退の攻防。
 諄子美術館への出品作は出品者が25人ということもあり無理なく小さな目の作品を制作中。こちらは余白を残して作品になりそうだ。

土沢での素材集めを30分ばかり。じめじめとした森にいることはそう心地よいものではない。

2011.8.21 午後一時間ばかり土沢滞在。昨夜の大雨でここもかなり湿ったのだろう。森を歩き素材を採集するが思っていた素材が集まらず、また戻ってから実験しながら素材を決定したい(と、さっぱりわけがわからないと思いますが、まだ作品内容は実験的なもので)。

2011.8.20 常設展 特集 光と影のリズム-写真家・唐武の世界
IMAここで展 ’70、’80年代生まれの美術家たち アートのチカラ、いわてのタカラ 岩手県立美術館

常設展 MORIOKA第一画廊

2011.8.15 「ゼロダテ/大館展2011」秋田県大館市 おおまちハチ公通り 田町・栄町地区 御成町一丁目〜四丁目 JR大館駅周辺 矢立温泉赤湯
赤湯フェスタ  夕の陣 ライブ 夜の陣 トーク<トークゲスト>遠藤一郎 中村政人 矢立温泉赤湯

2011.8.14 そろそろ10月から始まるアート@つちざわに向けてプランを固めなければならない。アート@つちざわ2011は確か昨年から出品募集が開始され年明けてから早めに締め切った。その後世界が変わった東日本大震災が起こり4月いっぱいは展からも意識が遠のいてしまったのは事実だろう。この春オープンするはずだった街に初お目見えする近代的な長屋コッポラ土澤も大工さんたちが沿岸部から多く来ているらしく大幅に工期がずれこんでしまった(先日七夕の日に見た感じでは仕上げの段階に見えたが)。
 展を一カ月半後に控え、実行委員会はフル稼働であろう。6年前の第一回とは街も大きく様変わりした。以前のノスタルジーにだけ浸ろうとしてもそこには確実に更地やコンクリートの壁が増えたことは、自然な街の進展なのだからいつまでも昔のままであって欲しいという思いは勝手なのだろう。
 現在は各出品者の展示場所の調整の最終詰めの段階なようだが、この展の特徴、場所、人との連関が見えなければどこでやっても同じ意味の薄いものになってしまうだろう。街の変化に直面しながら参加作家は何に接点を見出すか6年目試される気がしている。

20011.8.13 プリン展 クラムボン プリンお面を二点購入。たったの100円だからプリントしたものかと思うと紀ちゃんはじめとした手描きである。

2011.8.7 昨日見た土沢の七夕祭りと一昨日見た仙台七夕祭りは同じ七夕でも規模も見物人の多さも比べ物にならない。仙台七夕は子どものころからの夏休みの思い出として自分の中にはあり、静かな奥ゆかしさの中に子どもながらに粋な感覚を感じさせられてきたものだった。
しかし今回は土沢の七夕にじんとくるものがあったのはなぜだろう。
 それは何なのかしばらく考えたい。
 盛岡側から国道を右折して峠を越えてなだらかな坂道を下りて街に入った時に、目に飛び込んできた(メインストリートのだいぶ手前から飾りが付けられた)笹の列はなんともいえない光景だった。アーケードの七夕とちがいこちらは一応交通規制がされる午後三時からの祭りの開始。メインの飾りは三時に取り付けられる。それを恥ずかしいことに知らずに訪れた私は、洋服のおおつかさんで笑われる。まあ観光客でも知らずに午前訪れて「こんなものですか」と竹が目立つ飾りを見上げていることがよくあるらしい。私もその一人だ。過去にも見た記憶はあるがおそらく三時過ぎだったのだろう。おおつかさんの店内奥には三時に飾るというメインの飾りが今かと出番を待つように並んでいた。説明によると取り付ける順番が配色のことを考えて決められていて、それぞれ工夫して作るのも楽しみなのだと。そんなわけで三時にまだ早い時間だったので一度戻ってまたきっと来るからと約束しておおつかを出たのであった。



 

2011.8.6 センダイモリオカアート 宮城県美術館県民ギャラリー 
特集企画 絵本原画名品展〜記憶の底のたからもの〜 宮城県美術館
佐藤忠良記念館常設展示2011年第U期 追悼展示・佐藤忠良が遺したもの
TARO100祭 岡本太郎生誕100年企画展 顔は宇宙だ。PARCO SPACE 4 仙台パルコ4F

2011.7.27 九月から十月にかけて三つの展に出品予定だ。二つは平面、一つはインスタレーション。順序的には平面から始めている。平面は一度深みにはまるとなかなか抜け出せなくなる。立体には構造的な対策が求められる分現実的で対処しやすくもある。平面はそもそも平面上に表出させる矛盾との葛藤の様なものと鬩ぎ合う行為でもある。平面に手こずっている。

2011.7.24 光のアート〜ようこそ。魔法の美術館へ〜 盛岡市民文化ホール・展示ホール

2011.7.21 宮城県美術館所蔵 絵本原画展 かたるつたえる 絵のチカラ 萬鉄五郎記念美術館
Link Exhibition kana×usagi ギャラリー彩園子

東和町土沢に立ち寄るが自然条件が合わず、街を一周して帰る。

2011.7.16 第二十回モダンアート岩手 盛岡展 ギャラリー彩園子

2011.7.14 東和町土沢現地調査、制作を午後3時過ぎより行うが蚊の大群に一時間であえなく撤退。特に湿気の多い窪地付近は風通りもなく湿潤なため人が肌を出して近付こうものなら餌食になる。毎回わかっていたのに対策が甘かった。長袖はもちろんズボンの裾を靴下の中に入れても関係なく数十か所刺された。ウィンドブレーカーのような生地でないとだめだった。それに蚊取り線香持参だった。あの場所ではしばらくいやだな。

2011.7.10 復興支援展示事業 アートのチカラ、いわてのタカラ
’70、’80年代生まれの美術家たち、いまIMAここで展  岩手県立美術館

2011.7.9 第三十七回盛岡彫刻シンポジウム 企画展 いま、そして ギャラリー彩園子T、U

2011.7.7 「萬鉄五郎 書簡展−手紙と絵画でたどる心の軌跡−」萬鉄五郎記念美術館
昼過ぎに滝沢I.Cから高速道を東和I.Cまで30分少々。被災証明書の提示も慣れたものだが、一回目は料金所も混んでいたせいか申請書の提示のみだったが二回目以降は免許証なり本人確認を求められる。
 今日は久々に美術館にも顔を出し、この四月から館長に就任された中村さんや、学芸の平沢さん、伊藤さんと話す。この土沢では自由に調査や試作をさせていただけ(かなり勝手ながら)助かっている。二時間ばかり制作。美術館前の駐車場で帰る準備をしていたとこで菅沼録さんに会い、再び美術館に。偶然アート@つちざわ2011 コンペ部門参加の東京都の高橋あいさんがワークショップの打ち合わせに来県中で挨拶。少しずつアート@つちざわも動き出している感じだ。


2011.6.26 ラベンダー園前で野プリンの会 石神の丘美術館

2011.6.25 伊藤由美子展 諄子美術館
高杉隆展 湯本美術展示館

2011.6.23 東北の6月から7月は早い。避難所でも今は完全に暑さ対策に四苦八苦しているのだろう。震災直後は防寒具を何着か被災地に送らせてもらった。自分でも小さな薪ストーブを買ってしまったものだった。
 時間が経っても気が晴れないことには変わらない。2ケ月も経てば土沢で予定されるアート@つちざわの現地での作業に入らねばならない。それまでにいろいろ考え、軌道を整えねばならないだろう。
多少+な効果としては東北地方の高速道路が被災者証明を受けることで内陸部に住む私までも優遇される。こういうときだから東北中を歩き回り多少は経済効果そして、美術館はじめ文化施設を開拓して文化的な地層を活発化することも重要なのかと。

2011.6.19 森山大道写真展 寺山修司記念館 三沢が醸し出す空気は独特だ。大学時代に三沢駅の前で野宿した記憶が蘇る。その時の自転車旅行において三沢で見たものが今回も何か重なった。展示は美術館ではないので森山大道さんの作品は入り口横のスペースにまとめられているのだが、中途半端に雑多なものと混在してしまう印象はしかたがないのだろうか。

2011.6.15 Transparent view 青森公立大学 国際芸術センター青森 展覧会 中西信洋展 透過する風景 国際芸術センター青森 ACAC 

2011.6.12かみむら京子 作品展『野ざらし心象』 湯本美術展示館
八重樫 季良 命、形となり色となる るんびにい美術館
「これも本です−ブックアートを愉しむ」 岩手県立美術館ライブラリー

2011.6.11 プリン同盟10周年記念展 石神の丘美術館
小笠原 卓雄展 表面ということ−写真による(2) ギャラリー彩園子
「初夏、秋田から届くガラスたち」 ひめくり

2011.6.8 藤田嗣冶の日本画〜筆墨礼賛〜 秋田県立美術館 2F 小展示室
橋本尚嗣 版画展「残響の器」 galerie TURM

2011.6.5 さんかく座 ドリームワールド 秋田、弘前、盛岡がゆるやかにつながる

2011.5.31 うちわ展 ギャラリー彩園子
アート チャリティー いわてのて はるかんぽ ゑ 個展 クラムボン
鎌田淳子写真展「感ずるままに」 photo plus

2011.5.28 常設展 MORIOKA第一画廊 80年代に作った初期の小品拙作が展示されていた。四点の内どなたかが一点買って下さったことを上田さんからお聞きする。その後彫刻的な同シリーズ("
NORTH WIND")小品はかなり作ったのだが、初期の4点は個人的にも好きな作品だった。そのころ沢山の方に支えていただいた。80年代の後半から90年代にかけて特にその思いが強い。北上の諄子美術館には第一画廊で発表させていただいた「遠いゆきどけ」シリーズの一作目の大きな作品を収蔵していただいた。今日も上田さんとはその話になった。

フォーラム「あなたとアートが日本を変える」15:00〜おでってホール 詳細を知らず拝聴したが、会場は盛況であったがもっと多くの方と共有したい、またディスカッションしたくなるような内容であった。直接的なフォーラムのテーマとはずれるが自分自身、多くの異なる意見を聞くことで何らかの経験が掘り起こされたり、「アートが・・」というフレーズを再度考える契機を得られた気がした。

2011.5.21 常設展 ギャラリー彩園子

2011.5.15 モリブロ 「街もりおか」アーカイブ展 紙町銅版画工房蔵書票展 公会堂

2011.5.14 常設展 新収蔵作品紹介 岩手県立美術館
まちテクギャラリーつちざわ 土沢へも通い始めると距離もそう遠く感じなくなる。再び一時間だけの滞在。自然条件が合わず今日もからぶり。

2011.5.9 昨日萬鉄五郎美術館と東和町商店街で展開しているまち・テクギャラリーを拝見した。美術館の横にある八丁土蔵はいまだ地震の影響で立ち入り禁止になっている。また二回目の余震で取り壊された旧岩手銀行跡の建物は跡形もなく更地になっていた。しかしながら、館では充実した展示を観ることができた。平常の業務をこなすことの力を感ぜずにはいられない。

2011.5.8 「萬鉄五郎 書簡展−手紙と絵画でたどる心の軌跡−」萬鉄五郎記念美術館
若生奇妙子展 まちテクギャラリーつちざわ 花巻市東和町
KAMIMURAKOUICHI 『存在の連鎖』 けやきラウンジ 花巻市東和町

2011.5.7 館長講座2011 第1回「大震災を前にして、美術に何ができるか 岩手県立美術館
講 師:原田光(当館館長)
ゲスト:中村光紀氏(花巻市立萬鉄五郎記念美術館長)
     斎藤純氏(岩手町立石神の丘美術館芸術監督)
予定されていた時間を30分オーバーしても話が尽きない内容。私自身は、最初アートに出来ることなど考えるより泥だしでもしたほうが余程被災地にとっては必要と思った。無力感は一度被災地を訪れて一層のものとなった。「アートが」「アートに」というフレーズが余計に対被災者のことを考えることを困難にした気がしてならなかった。つまり被災者、被災地とそうでないものとの二極構造がそこにはあって、一方から被災地、被災者を考えるのが難しい。
あれからある程度の時間が経ち、被災地においてもあるべきものがなくなった今、アートに限らない文化面における常態を取り戻すことを気負わず考えることも必要ではないかと静かに思う。しかし、消極的な意味ではなく、現実に必要とする今まで以上の豊かさを実現するために。

2011.4.24 アートで虫むし とびきりコラボ大作戦 秋田県立近代美術館


2011.4.23 影山明仁 鎌田賢司 マンガの間取りと建築模型展 石神の丘美術館

2011.4.17 現在をつくる IWATE コンテンポラリーアート展 萬鉄五郎記念美術館
今日は今年東和町土沢で発表を予定している作品制作のための第二回目(一回目は自然条件が合わず不発)の調査。といっても滞在時間が限られているので、今後回数を重ねて少しずつ準備をしようと思っている。今までで一番の成果があった(45分間の記録)。

2011.4.16 飯坂真紀作品展「道草は くもり空の味」 盛久ギャラリー
東日本大震災被災地の復興を願い応援します展 クラムボン
常設展 彩園子T

一ヶ月を一区切りに更なる復興を願うとともに、この震災によって被災されたすべての方々にあらためて心よりお見舞い申し上げます。
社会全体が平静を取り戻せますように。2011.4.11

2011.4.10 岩手県立博物館テーマ展 くらしと古文書 岩手県立博物館特別展示室

2011.4.3 東日本大震災からいろいろな意味で社会のありかたが変わろうとしている。いや、元に戻っている部分もあるのだが。価値観の変化が今までの行いに対して気付きをあたえるならいいが。
 アートに関してはやっと少し落ち着いて県内、県外の美術館のHPなどを見れるようになったが、相当に今回の震災の影響が感じられる。23年度の全企画展を見合わせる判断をした館や修復、安全性の確保が出来るまで当面の間閉館の措置をとる館、詳細に被害状況を逐次報告することで復旧への道筋をオープンにしている館、直接的な被災地に入らない日本海よりの施設は通常通りであったり、またHPすら更新できない館はより深刻な状況が推察される。また関東圏の美術館では計画停電で翻弄され毎日開館時間を短縮したり状況に応じて対応せざる得ない館も多数あり、そちらの影響も大きい。ギャラリーや画廊も三月の企画は中止したケースが目立つ。
 今、少しずつ復興に立ち上がろうとしている社会において、急に人々の暮らしが元に戻ることは無理でも、また「アート」も受け入れることの出来る心の置き場が出来てくれることを願う。そしてこのような時だからこそ「アート」が社会においてどう関わりを築けるか再び考える機会になりはしないか。