作品情報:
木々に囲まれた静かな教会です。ちょっとひなびた、古く趣のある建物です。
晩鐘や落穂拾いで有名なミレーをはじめ、バルビゾン派と呼ばれた画家達が集った場所がこの村のようです。
全体にくすんだ色合いでまとめてみました。
使用画材:
絵の具:
ホルべイン
ヌーベルプチカラー
紙:
B6画用紙(図形印刷)
筆:
ミニリセーブル4号(ホルべイン)
制作ポイント:
元の写真は曇りのときに撮ったものなのか、明確な陰というものがありません。
また、木々が鬱蒼と茂ってかなり暗い感じでした。
そのまま絵にすると微妙になりそうだったので普通の明るさで描いています。
メインの建物は基本的に茶色のみなので、屋根や右半分のベースになるイエローオーカー寄りの茶、
左半分の壁面の赤っぽい茶、櫓部分の青みがかった茶と、色味に変化をもたせています。
木々や生垣もやはり緑一色ですが葉の向きや色味に変化をもたせてあります。
石垣(門柱)の描き方ですが、石垣をまず立方体と捉え、形を決めます。
その中に石積み(石材の輪郭)を大雑把に描きます。
絵の具を薄く溶き、茶色系や青系のグレーを用意します。
石材の輪郭を念頭に入れつつも大胆に絵の具を置きます(決して一つ一つ塗り潰さないように)。
このとき、隣の石と触れ合って絵の具が混ざって構いませんが、ところどころは境界線を白く塗り残しておきます。
絵の具が乾いたら、石材一つ一つの下半分くらいを二度塗りします(この時に色を変えると面白いです)。
最後に石材一つ一つの一番下に影と輪郭強調を兼ねて暗い色を置きます。
あまり丁寧に描き込まず、ざっと仕上げた方が石材のラフな感じが出ると思います。
全体的にぼんやりとしていてあまり良い絵ではありませんね……。
色を付けながら結構苦戦した覚えがあります。