〜Le Monde〜 水彩風景画の簡単な描き方
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ローテンブルグ:時計塔

作品情報:


ロマンティック街道のローテンブルグにある、有名なからくり時計の建物です。
ちょうど夕暮れ時で、クリスマスマーケットにも光がつき始めたころです。
これは市庁舎広場(マルクト)の市参議会庁舎にあたります。
二回ほど訪問しましたが、次こそはゆっくり散策したいと思ってます。


使用画材:


絵の具:
ヌーベルプチカラー
ホルべイン


紙:
B6画用紙(図形印刷)


筆:
ミニリセーブル4号(ホルべイン)



制作ポイント:


メインは正面の建物ですので他は手を抜いて画面にメリハリをつけます。
実際は一色ベタの壁面ですが、雰囲気が出したくて色合いに変化をつけました。
茶系のピンクをベースに、濡れているうちに黄色と青で変化をつけています。
それにしても手前のツリーが手抜きですね……。
実際はもっと緑なのですが、パソコンに取り込んだら調整が上手く行かずに黒っぽく見えます。


このように建物を真正面から描くと、ご覧の通り遠近感がありません。
本来はあまりお勧めしない構図ですが、ここではやはり有名なカラクリ時計などのある壁面は欠かせないので、 こんな構図になりました。
こんな時はせめて色合いの変化で画面を楽しむことにしています。


真平な壁面ですので立体感も何もありませんが、壁面に出ている梁や時計に若干の陰影を出すことによって、 かろうじて立体感を持たせています。
梁をまずベースの茶色の混色で描き、乾いた後に濃い色を極細く、梁の一番下に描き加えています。
窓や破風の飾りなど、美しいものをつい細かく描きたくなりますが、そこは我慢。
あえて塗り残しも作って水彩画らしく仕上げました。


帰国後に、同行した人へプレゼントしようと思って描いた絵ですが、いろいろあって手放さないことになりました
描き上げた絵の保管も頭に入れて置かないとなりませんね。
こんな時ポケットサイズの小さい絵は、気軽に飾れて便利です。


ひとことメッセージ



  
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