〜Le Monde〜 水彩風景画の簡単な描き方
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絵の具の混ぜ方:


基本的に絵の具の溶き方と一緒ですが少し追加を。
例えば紫を作ろうとしてパレットに青を出しても、 そこへ赤を足しすぎて別の色になってしまう……経験ありませんか?
これは筆にベッタリと絵の具が付いているのが原因です。
絵の具を筆の腹でえぐるようにして取っていませんか?
しかもパレットに広げた色を混ぜる際、筆でベタベタ混ぜて泡が立っていたり。
これも絵の具が多すぎるためです。
絵の具はあくまでも少量ずつ足します。
筆先にゴマ粒くらい(それでも多い時さえある)色がつくくらいで十分です。
※もしポケットサイズや携帯セットをお使いの場合、茶色い毛の筆だったら、筆先を見て色がわかるくらいだと付けすぎです。


絵の具の量という面をクリアしたら、ちょっとしたコツを頭に入れておくとさらに楽になります。


1.薄い、もしくは明るい色をベースに濃い色を足していく。
たとえば黄緑を作りたい場合、青(緑)に大量の黄色を足していくよりも、 黄色にほんの少量の緑(青)を足したほうが速く正確に作れます。


2.作りたい色の色味の強いほうをベースにさし色をする。


3.色の名前の順番に色を足す。
たとえば赤紫は名前の通り、赤みの強い紫ですので、赤にほんの少しの青(もちろん紫でも可)を足します。
逆に青紫なら、青をベースにほんの少し赤を足すほうが早く作れます。
上で例に挙げた黄緑もこの作り方に当てはまりますね。



ピンクや水色はどうするか:


このサイトでは透明水彩画の技法を掲載しているのでその前提で書きます。
ピンクや水色はそれぞれ赤と青を【水だけで薄めて】作ります。
透明水彩の前提として、【白は混ぜない】のが大原則です(ごくごく一部に例外がありますが)。
ラベンダー色なら大量の水にほんの微かに赤と青を加えて(要するにごくごく薄い紫)作ります。
肌色なら黄色や赤でオレンジ系の薄い色を作るわけです。
恐らく幼稚園か小学校で『ピンクは赤に白を足して水で薄める』『水色は青に白を足して薄める』と教わったかと思いますが、 これは【透明水彩】【不透明水彩】の二つの技法がごちゃ混ぜになっています。
不透明水彩は名前の通り不透明な色合いで画きます。
白は不透明水彩で大事な色で、不透明水彩で明るい色を作る場合は水ではなく白絵の具を混ぜます。
不透明水彩では水はあくまでも絵の具を柔らかくするために少し入れるだけでこれで薄めることはしません。
白絵の具を透明水彩の絵に混ぜてしまうと、その絵の具を使った部分だけが妙に透明感がなく浮き上がってしまいます。
変な例えですが、パーティー会場で皆が薄化粧なのに一人だけ厚化粧で白塗りの人が混じっている、そんな感じです。


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