〜Le Monde〜 水彩風景画の簡単な描き方
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あると便利な色:


別のページにも書きましたが絵の具は赤・青・黄の3原色だけで様々な色が作れます。
ですので最低限その3色があればまず困ることはありません。その3色だけで絵を完成させることができます。
しかし、色味を調節したり、混色のベースに使ったり、あるいは混色の手間を少し省きたい場合には 他の色の絵の具もあると便利です。
また実際問題、作って作れなくはないのですが作るのが難しい色もあります。
そのような色は絵の具で用意しておくとよいでしょう。


幾つか例を挙げてみます。


1.ウルトラマリン 2.クリムゾン
3.オークル 4.バーントアンバー
5.セルリアンブルー 6.フーカスグリーン
7.ペインズグレー


特に便利な色:

ウルトラマリン(1):鮮やかな濃い青紺。紺碧の海を思わせる色。日本名は瑠璃色。3原色の青の代わりにも使える。
クリムゾン(紅)(2):こっくりした暗く鮮やかな赤、いわゆる紅。3原色の赤の代わりにも使える。
黄土色(オークル)(3):イエローオーカーとも。混色で作れなくもないが濁るので1本用意を。用途は幅広い。3原色の黄の代わりにも使える。
バーントアンバー(4):こげ茶色。褐色。
セルリアンブルー(5):南欧の空やサンゴ礁の海を思わせる明るく薄い水色。混色で作るのは難しい。
サップグリーン:鮮やかなオリーブ系の黄緑。日本の木々の風景に良く似合う色。
バーントシェンナー:1本あったほうが良い色。茶色。若干赤みが強め。イタリアのことシエナのレンガの色。
ペインズグレー(7):ペイニーズグレーとも。青みがかった美しい灰色。影の部分は青みを帯びるので混ぜるといい。


あると便利かな、という色:

フーカスグリーン(6):鮮やかな明るい緑。黄緑とも違う感じ。フッカースグリーンとも。
プルシャンブルー:暗く濃い藍色。混色で作ると若干濁るので1本あると良いかも。
ローシェンナー:黄土色と茶色の中間くらいの色。オークルがあるならいらないかも。
マゼンタ:赤紫。絵の具等ではなく光の3原色では赤の代わりになっている。
モーヴ:グレーがかった渋い赤紫。混色で作ると若干濁る。


スクール用12色セットの注意点:


一般的な12色セットは絵の具の基本的なセットで手に入れやすいのですが、幾つか注意点があります。
まず透明水彩で画きたい場合、スクール用セットには大抵の場合不透明絵の具が混じっています。
(セヌリエ等一部の専門家用絵の具でも不透明色が入っている場合があります)
非常に薄く水で溶いて使えば透明水彩風に描くことはできますが何となく粉っぽい雰囲気の色になります。


また、一見すると3原色が入っていそうに見えますが、かなりのセットで実は入っていません。
黄色がレモンイエローしかない場合や、赤だと思っていたら朱色だったなんてことがザラにあります。


さらに、白絵の具も中途半端な半透明(半不透明ともいえる)の白が入っていることが多いです。
絵の仕上げにハイライトを入れたい場合や下の色が透けて困る場合にこれでは使えません。
完全に遮断したい場合は不透明絵の具(ガッシュ)の白があると良いでしょう。


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