水彩画を描いてみよう1
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〜風景画 古い建物〜
今回は左の絵を描く過程を紹介します。
あまり難しいことはせず、簡単に描けますので参考にしてください(制作時間約3時間)。
使用画材:
・ホルベイン透明水彩
・ヌーベル透明水彩(固形)
・汎用画用紙B6(スケッチブック)
・B2シャーペン、消しゴム
→画材について
→画材ショップリンク
ドイツ/ローテンブルグ/ブルグホテル
※かなり前(99.4.11撮影)に撮った写真を見ながら自宅で描いてみました
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コツと裏ワザ
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1.鉛筆(シャーペン)で下描きし、全体に淡く色を置く。
透明水彩画は色が淡い部分から塗ります。基本的には空から塗ることになります。
パレットに水を広げ、絵の具を少し付けて良く伸ばし、紙に乗せます。
幾つかの色を紙の上でぼかす塗り方(ウェットオンウェット)の場合、
紙に乗せた色を少し広げ、乾かないうちに次の色を足して広げていきます。
空:ウルトラマリン+クリムソン
壁面:クリムソン+イエローオーカー
※混色のグリーンやブルーグレーなどをウェットオンウェットで使い、わずかに変化を持たせる。屋根も同じ。
植え込み:ブルー+イエローオーカー
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2.全体に色を重ねる。
細かい部分も含め、もう一段階色を重ねます。
ここでは窓や木組(ただしあまり細かく描かない)に色を加えています。
壁のぼんやりとした影の部分にも淡く色を落としています。
木組:ウルトラマリン+クリムソン+イエローオーカー
窓:ウルトラマリン+クリムソン+イエローオーカー
※木材も窓も実は同じ色の混色です。
茶色系はクリムソンとイエローオーカーが多め、グレー系はウルトラマリンが多めになります。
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3.影や濃い部分にポイント的に色をおく。
細かい部分や植え込みに色を置きます。
右壁面の窓枠に立体感を突け、窓ガラスの影も濃くしています。
正面や右の木組、屋根も少し補正し、垣根も描きました。
元の写真では下草がかなり濃い色ですが、絵の全体のバランスを取るために、あまり濃くしません。
水彩画の失敗は大抵の場合、色が濃すぎることから来るので控えめに。
窓:ウルトラマリン+クリムソン+イエローオーカー
※青を多めで少し濃い目に。
植え込み:青系の緑と褐色系の緑
※青系混色:ブルー+イエロー
※褐色系混色:ウルトラマリン+イエローオーカー
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4.細かいところに手を入れる。
細かい部分に適度に書き込みをくわえます。
花や看板などを絵具で書き込みます。消して塗らないように。
あまり細かく描いてもくどい絵になるので適度に手を抜きます。
全体的に渋い色合いなので、花は原色に近い色で明るさを加えます。
花:赤系と黄色系
※赤系混色:クリムソン+カーマイン
※褐色系混色:イエロー+カーマイン
イエローのみだと色が薄すぎるため、ほんの少し赤を足して濃い黄色に見せています。
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5.仕上げ
壁面のツタを描くか描かないかで迷いました。
元の写真では葉のないツタが壁面をかなり覆っています。
ただ、それを全部描くと絵としてはくどくなるので、ほとんど省略し、わずかに書き加えるのみにとどめました。
仕上げとして最後に全体の様子を見て、必要と思った箇所に淡く影を足してあります。
※白の使い方:
透明水彩では基本的に白は使いません。
ですが、最後の仕上げに白を混色せずに使うことはあります。
今回の絵では仕上げの段階で、ホテルの看板に文字を書き込んでいます。
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上手そうに見せるには
【壁面をどうするか】
壁面は平らで広いため、つい満遍なくベッタリと塗りがちです。
平らに綺麗に塗るのが良しと勘違いしがちですね。
ですが実際にそうするとなんとも味気ない絵になってしまいます。
壁面がメインに来る絵では、壁面そのものに色でかすかな変化をつけるとよいでしょう。
本来の色のみで濃淡を作るのもあっさりとしていて良いですが、少し他の色も足して見ましょう。
オススメは、本来の色を薄くベースに塗ったら、乾かないうちに暖色系と寒色系の色をそれぞれほんのわずかにおき、馴染ませまる方法です。
なれないうちは混色で造ったブルーグレーやブラウン系の色を薄めてウェットオンウェット(ぼかしやにじみ)で練習すると良いでしょう。
※ウェットオンウェット
紙面が塗れているうちに色を足し、馴染ませる方法。滲みやボカシが特徴。
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プロフィール |
H.N:ら・もーんと
出身地:北関東
年齢:大台突入
趣味:
イラスト・水彩画・音楽鑑賞
楽器演奏・旅行・読書・創作
ゲーム・パソコン
……と、居眠り♪
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お気楽ずぼらな上に、体力ナシでほとんど家にこもりっきりなので、家の中でも出来る趣味などを、
無理しない範囲でのんびりと紹介していきたいと思います。
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