〜La Monde〜 アマチュア作家の雑多な趣味サイト
水彩画の画材のうち主に筆についてご説明します。他の筆記具に関しても少し。
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水彩画の画材の紹介
筆先は軽く扱うのがポイント

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その他の画材

筆の種類

筆にも幾つか種類があります。
一般的には洋筆といわれるものが多いですが、日本画用の筆もあります。
和筆は腰が弱く柔らかいものが多く、慣れない人は普通の洋筆で良いでしょう。
毛の質もたくさんあり、廉価でお手軽なナイロン筆、動物の毛など様々です。
最近はナイロン筆も使いやすくなっているので、無理をして動物毛を買わなくても良いです。
ただし、やはり使い心地では叶わないとか。

筆の種類
・丸筆と平筆
・筆のサイズ
・毛のタイプ


丸筆と平筆

見た目ですぐわかる違いの一つがこの形です。
使ってみてどちらが良いとか、差とかは特にありません。
ほとんど使い方と好みの問題です。
ただし、大きなサイズの紙の広い面(例えば空など)を一気に塗りたいときは、 サイズの大きな平筆が適しているのは確かですし、 筆圧の細かい調整がしやすいのは丸筆であるのも確かです。

筆のサイズ

筆のサイズは号数で呼びます。
最も小さいものは0号で、数字が大きくなるほど太さも増します。
太さを何本もそろえる必要は全くありません。
慣れてくれば筆圧(指先の力の加減で筆が紙にどれくらい付いているか変わる)を調整して 細い線でも太い線でも描けるようになります。

筆圧が上手く加減できないうちは、細密用の0号、通常用の6号、太い10号辺りを使い分けましょう。
もちろん大作を描くならばもっと大きい平筆等も考慮します。
慣れてくれば、小さめのスケッチならば4号か6号くらいの筆1本で間に合うようになります。

細密用の0号筆ですが、号数が小さいと毛先の長さも短くなりがちです。
そうなりますと筆に絵の具を十分含めないので、すぐに色がかすれてしまいます。
こういった場合は、リーガル筆(もしくはリガー筆)と呼ばれる筆を用意しましょう。
これは毛先が細くて非常に長い筆です。
これならば十分に絵の具を含めますので、かすれることなく細かいところを描き込めます。

毛のタイプ

一般的にはナイロン筆が普及しています。
安価で最近は品質も向上し、昔と比べて非常に使いやすくなりました。
動物毛と比べても何の遜色もありませんが、画材屋ではなく文房具屋で売っている安い筆は、 まだまだ質も低めですので、ナイロン筆は画材屋さんで選ぶことをお勧めします。
どうしてもそれ以上を求めるなら動物毛の筆もありますが、これも千差万別ですのでお好みで。

セーブル筆(もしくはコリンスキー筆):
時々耳にするこの筆は、黒テンやリスの毛を使った最高級の部類の筆です。
滑らかさと腰が良く、非常に描きやすいそうです。
セーブル筆では安いものでも細筆で1本¥2,000位します。
よく使う4〜6号の筆でしたら¥4,000くらいかと思いますので、 何本もそろえたい場合は財布とよくご相談を……。
ただ、人の様子を見ていると、リーガル筆はこのセーブルで用意しておいたほうが良さそうです。
非常に描きやすそうに見えたので。


その他の筆記具

鉛筆やペン、消しゴムなど、極普通の筆記具も絵には欠かせません。
これらは描きやすさで選んでください。
ダメと言う方もいますが、描きやすければシャーペンでももちろんOKです。
※ただし筆圧が強く、引いた線が紙を窪ませてしまう(消しゴムをかけても線が残る)方はシャーペンは避けたほうが無難です。
細かいところはむしろシャーペンのほうが描きやすいので重宝しますし、鉛筆を削る手間も省けます。
お勧めは2B芯を入れたシャーペンです。
鉛筆の場合、3B以上になるとこすれて紙を汚してしまいがちなので注意が必要です。

練り消しを使わなければダメと言う方もいますが、これもお好みで構いません。
ただし鉛筆と同じで、力を入れてごしごし擦って消すタイプの方は練り消しのほうが良いでしょう。
通常の消しゴムでごしごし擦ると紙の表面を傷めます。
薄く描いた線を、軽くなぞるように力を入れずに簡単に消せる方はもちろん普通の消しゴムで大丈夫です。
画用紙等の表面が弱い紙を使う場合のみ、練り消しを使ってください。
水彩専用紙であれば普通の消しゴムでほとんど問題ありません。
また、見学先の建物などに消しゴムかすを落とすのはまずいので、そのような場合にも、 消しカスの出ない練り消しは向いています。

ペンを使う場合、水彩絵の具の水分と触れるわけですから、 耐水性インクのペンを使うことが大前提となります。
水性ペンですと色が溶け出して滲んでしまいます。
デザイン用の細いペンが使いやすいのでお勧めです。


おまけ

水入れや水バケツについては何も触れていません。
これは、様々なもので代用がきくからです。
小型のペットボトルや写真のフィルムケースがふたができるので便利です。

絵を描くのに便利なものとしては他にカメラがあります。
写真を撮っておけば、後で描く事も可能ですし、非常に便利です。
最近ではデジカメも便利です。
その場で画面を見られるのでとても重宝します。
また、例えば対象のパーツの一部分のみをメモのように写真を撮りたい場合、 現像するのはちょっと勿体ないですね。
デジカメはそんなときにも便利です。

絵というと(しかも水彩の風景画)難しく考えている方が多いようなので、 気軽に楽しく描くための手助けになれば嬉しいです。

語ってみる。
筆もダイエット:

携帯に便利な小さい筆のセットを買いました。
0号・4号・8号(丸筆)、2号・10号(平筆)のセットです。
もう何年か使っていますが……ほとんど4号しか使ったことがありません。
最近、小さなサイズの絵と大きなサイズの絵用にようやく0号と10号に手をつけました。
意外と使わないものですね。
ばら売りで買い揃えたほうが良かったようです。

ところで子供の頃、当時は筆圧の調整など頭になく、 細い線は細い筆でないと描けないと思い込んでいました。
そこで近所の雑貨屋で0号の筆を買いました。
100円程度の安い筆です。
0号ですのでさすがに細い!
気に入ってしばらく使っていたら……ますます細くなりました。
何と徐々に毛が抜け、最終的には毛の量が半分程度になってしまったのです。
道具はよく選べとは、よくいったものです。



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