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コツと裏ワザ
ここでは気軽に簡単に描くためのコツをご紹介します。
あくまで管理人個人の裏ワザ的なものなので、基本的な技法等についてはここでは触れません。
ただ、ここで紹介するコツも覚えていて損はないと思うので、どんどん試してください。
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構図のコツ
まずこれが決まらないと描き始められませんね。
しかし、ここで迷う方も多いようです。
ここでは難しいことは考えず、ちょっぴり上手そうに見える構図の取り方を紹介します。
・紙の縦横を思い切って逆にする
・紙の中央に描かない
・正面や真横から描かない
・無理して全部描かない
まず、紙を縦にするか横にするか。
これは描きたい対象の形や面積で決まります。
縦は高い建築物や植物、狭い範囲での家並み等を描くのに適しています。
横は広がりのある風景や連なる家並み、遠景の町などに適しています。
ここで裏ワザを一つ。
例えば塔を描くとします。
アップで描くには確かに縦で塔だけを描くのが適しているように感じますね。
でもそれだけだと何だかつまらない。
そんなときは思い切って紙を横にし、その縦幅内に塔を入れ、残りの部分は背景の風景を入れます。
これで、塔の高さも引き立ちますし、周囲の広がりが描け、雰囲気のある景色になります。
別のコツ。
例えば、木や一軒の建物をどこに描きますか?
紙の中央にどんと大きく……絵の描き初めの頃に多い構図です。
もしくは静物画の基本的な構図ですね。
しかし風景の場合だと、これがまたつまらない絵になりがちです。
こんなときは、若干左右のどちらかに寄せて描きましょう。
さらに。
例えば家を描くとします。
どの向きから描きますか?
細部までよくわかる、もしくは庭を入れられる正面から?
これもストップ。
これでは家の立体感が出ません。
建物は正面からではなく、若干斜めの位置から描きますと立体感も出て良い絵になります。
もう一つ。
対象物が大きすぎて紙に入りきれません。どうしますか?
無理矢理小さく描いて何とか紙に入れる……無難といえば無難です。
しかし、もし抵抗がなければ思い切って建物の全体像を描かず、パーツだけを描いてみましょう。
窓の付近、ドア、建物の角の付近……神社仏閣であれば彫刻付近に絞って描き込んでも面白い絵になります。
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下描きのコツ
・紙の中心と絵の中心は違う
・基準となる大きさのものを見つける
・長い線は無理に1本で引かない
・遠景は手抜き上等
・周囲や背景も手抜き上等
・物体はそれが向かう方向(面)に向けて描く
まず紙の中央を決めるため、縦横の真ん中に線を入れて画面を4分割します。
ここでの注意は、紙の中央イコール絵の中心ではないということです。
絵の中心というのは視線の集まる場所、つまりその絵のメインとして描きたいものの場所のことです。
紙にどのように絵を配置するか決めたらいよいよ描き始めます。
まず、描きたい風景の中で大きさの基準となる物を探します。
他のものはこの物体の大きさと比較しながら描くことで、極端な大きさの狂いといったものが防げます。
下描きの線は、丁寧ななぞるような線で描かないのも重要なポイントです。
長い真っ直ぐな線を書こうとするとどうしても力を入れて一本の線で書こうとしますが、
それはストップ。
短い線をさっさっと幾重にも重ねてつなげていくほうが勢いもありますし、簡単に書けます。
また、遠景の山はともかく、近景のものを輪郭線のみで判断して描かないこと!
これをやってしまうと形が非常に歪みます。
四角い建物なら、見えないですが反対側の面もあるはずです。
そこはもちろん描けませんが、そこへ至るまでの奥行き、立体感等を考慮することを忘れずに。
建物がどんな構造をしているか想像してみると分かりやすいと思います。
遠景は霞んでいたり小さかったりするので細かく描かなくてOKです。
中景は大まかな形がわかる程度に描きます。
近景は詳細に描き込みます。
また、例えば風景の中でメインとなる物は細かく描写し、その周囲の背景は手を抜く、というのも良い方法です(これは静物画と同じ方法ですね)。
全体をみっちりと同じように描き込むと、結局何がメインなのかわからない絵や、画面全体がうるさい絵になりますので注意。
何事も程々が肝心です。
木や草がなんとなくちぐはぐになる場合。
どうやって描いていますか?
木や草はそれが生えてきて伸びる方向(もしくは逆)へ鉛筆や筆を走らせると自然に描けます。
くれぐれも、縦へ伸びているものを横方面に鉛筆を動かさないように。
太い木の幹や茂みでありがちな失敗です。
ただし、遠景から見た紅葉の葉の塊など、横方面に広がっているものはその限りではありません。
向きと広がりで判断してください。
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上手そうに見せるには
さあ、絵がようやく仕上がりました。
でも何だか今一つしっくりしない……こんなときはちょっと手を加えます。
ただし、くれぐれもあれもこれも手をかけすぎないように。
仕上げたと思ったら後はほんのちょっと修正を加えるだけにとどめます。
仕上げ後は、いじればいじるほど壊れていきますので注意。
手を加える点
1.ハイライト:
光が当たったり元の色が純白だったり等の白だけの部分をハイライトと呼びます。
例えば水面の白い輝き。基本は塗り残しですが、塗り残せないような細かいところは白絵の具をちょっと置いてみます。
透明水彩の場合、白絵の具は基本的には使いませんがハイライトだけは別なので使っても構いません。
これも好みですので、ハイライトでも白を使わない人はいます(私がそうです)。
2.影:
ハイライトとは逆の部分です。
気をつけなければいけないのは、影イコール黒ではないということです。
元の部分の色が暗くなっているだけです。
ただし、影をそれっぽく見せる色はあります。
混色で作った、くすんだグレー風の青。
これを上から重ねると自然な影の色に見えますのでお試しを。
外から見た、光の当たっていない窓などもこの色で描くとそれっぽく見えます。
3.線を加える:
何だか全体がぼやけていて線がはっきりしない……。
下描きの鉛筆線が薄いので、どうしても色合いによっては弱い絵になります。
こんなときは着色後にペンで『色の上からもう一度下描き』をします。
このときくれぐれも元の鉛筆線をなぞったりしないように。
ラフスケッチ感覚で気軽に勢いで描くとそれっぽく仕上がります。
ところで、どんな絵でも傑作に見せる方法というのがあります。
それは『額縁に入れる』です。
サインまであれば完璧です。
絵とは直接関係がないかもしれませんが、驚くほど変わります。
自分の名前の入った絵って素敵でしょう?
ぜひ描いた絵を飾って楽しんでください。
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絵というと(しかも水彩の風景画)難しく考えている方が多いようなので、
気軽に楽しく描くための手助けになれば嬉しいです。
語ってみる。
一点透視と二点透視:
美術の授業で習った方も多いと思いますが、一点透視と二点透視という描写方法があります。
詳細は多くの技法書で書かれているので割愛します。なお、三点透視もあります。
一般的に風景では一点透視と二点透視だけで大丈夫です。
あまりにも定規で測ったような絵は面白みがないので、三点まで追求しなくて良いと思います。
さて、この透視法ですが、町並みや自然風景等の奥行き感だけで十分な場合は一点透視のみで大丈夫です。
建物などをメインに描く場合は二点透視を使うと立体感が出ます。
描きたい対象によって使い分けると良いでしょう。
なお、これらは漠然とできていれば十分です。かといって全く考慮したいと絵が狂いますので、
多少は取り入れたほうが良いでしょう。
上にも描きましたが定規で測ったような絵は面白みに欠けます。
近代的なビル街などは定規を併用してもいいかもしれませんが、それ以外は一点透視も二点透視も、
わざわざ測ってまで描かなくてよいでしょう。
どうしても測りたければ、手で大体の位置を測ってみる程度で十分です。
風景の場合、基本は目見当で大丈夫です。
プロフィール |
H.N:ら・もーんと
出身地:北関東
年齢:大台突入
趣味:
イラスト・水彩画・音楽鑑賞
楽器演奏・旅行・読書・創作
ゲーム・パソコン
……と、居眠り♪
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お気楽ずぼらな上に、体力ナシでほとんど家にこもりっきりなので、家の中でも出来る趣味などを、
無理しない範囲でのんびりと紹介していきたいと思います。
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